ゼロから、いやいや、ある意味マイナスから始める、旅行会社。

会社の下ごしらえや、ぼっち社員がぼんやり思うことを書いていきたい。メモ代わり。。

 

実は、けっこうおっきな問題を抱えてる、わたし「ぼっち社員」。

それは、わたしがおうち大好きのインドア人間で、これまでほとんど旅行してへん、てこと。

おまけに、社員ひとりしかおらん。

​なんちゅう無謀なことを。。。と思われてるかと。そう、無謀やけどやるしかないのです。。。

「TASHIKA」に見学行ってきた。第二話。

第一話では鹿駆除のどうにもならない現状をいいましたけども。

もひとつの問題。
ぼっち社員もうっすら、聞いたことある問題。

みんながそうやったわけではないやろけども、猟師さんによる捕獲数の不正報告。
要はお金多くもらってもてる、てやつ。
これまたほっとくわけにもいかない。。
狭い世界やから、なかなか表面化しにくいんやろね。
「みんなやってるもん!」て言うんやろな。
これ、子供だけが言うセリフやないんや。。

ほんま鹿さんもがっかり。
鹿さん「命奪われただけでもきついのに、うちら利用されてんの?お金のために。自分らずっる。」て。
まぁここまでモノ言う鹿なら、不正なかったかもやけど。
…まぁちょい妄想がすぎました、すいません。
※自分らずっる=あんたらずっる(←関西以外の方へのご説明)

ここからは、ちゃんと後藤理事長のお話を…。回り道しすぎや。
書いたように、お金がかかってしゃーない状況、自治体としてもなかなか改善することもできず。

そんな中、立ち上がったNPO法人cambioさん。

もともとは、障碍のある人たちの働く場所を提供してはる会社(就労継続支援事業所)。
知ってはる方も多いと思うけど、西脇工業高校に障碍者の方が働く食堂を作ったのもこちら。
目の前で食べてもらってるのを見ながら働くという環境。
障碍者の方たちは働く意欲を感じるそう。
高校生たちにとっても障碍者の方がそこで働いてるのが普通。
「ほほうー」とひたすら思う。
同時に「あ、そういうことをやりたい人なんや、後藤さんは」と、ぼっち社員、勝手に納得。

ぼっち社員が思うに、後藤さんのやろうとしてのは「誰かだけが得する」事業やなく「みんなが得する」事業。
それも良心を利用するやり方でなくて。
「みんなが得する」事業、その仕組み作りがすごい。おまけに人の意識までも変えてくのがすごい。
「TASHIKA」のことを聞いたらほんまにそう思う。

杉原紙のこうぞから黒い部分を取り除くという
地域に密着したお仕事も。繊細で集中力がいる作業。

さてさて、鹿駆除関連のことも「なんだかなー」と思われてた後藤さん。
数万円かかるという焼却処分代、これをなんとかしたい。
お金の無駄なくして、捕らえた鹿さんも有効活用して…と考えたのが、鹿肉ペットフードへの加工。
これまで焼却に数万円かかってたのに、「TASHIKA」さんに持ち込むと1/5ぐらいの費用で受けてくれはる。
これ、まず自治体(多可町)が喜ぶ。
鹿肉処分の大幅コストダウンやから。

鹿肉ペットフードのいろんな商品。
ビスコッティまである。なんかおいしそ。

つぎに猟師さん。
これが猟師さんにとってほんまに助かる仕組みになってて。
①猟師さんが鹿さん捕獲(罠猟のみ)→②軽トラに乗せ「TASHIKA」へ→③施設に軽トラがそのまま入る(バックで)→④その先におっきな冷凍庫→⑤鹿さん本体に駆除した猟師が分かる札をつける→⑥鹿さんそのまま冷凍庫へ→⑦汚れた車をそこで洗う→⑧猟師、スッキリとした気持ちで帰る。


ぼっち社員は猟師やないけども、これ聞いただけでも「お、簡単やな」と思えたし、いまは24時間いつでも鹿を持っていけるらしい。前は時間を決めてたけど、猟師の声を聞いて24時間態勢にしたそうで。
監視カメラをつけてるからいまんとこ問題なし。やるなー。

前のはどんな冷凍庫やったか分からんけど
これやと鹿さんをよっこらしょと持ち上げていれなくて済むみたい。
台車のようなもんに積んでまとめて入れることもできる(まだ設置途中)

猟師さんは、後で多可町に捕獲数の報告書を出すんやけど、前みたいに不正はできひんようになってる。
写真での報告みたいな曖昧なもんやく、「TASHIKA」でチェックしてる鹿さんの数と照らし合わすから…そう、不正はまったくできん。

一通り聞いて、ぼっち写真はなんとも言えない達成感。
自分がやってないのに達成感。
問題をうまーく解決しとってや。

いい猟師さんがこれからも育っていきそう。

次回につづく(就労継続支援B型事業所で働く人たち)